コインチェックの取引所(板取引)の手数料が、2026年10月19日14時から「10段階のレベル制」に変わります。2026年10月1日にコインチェックが公式に発表しました。
「今まで手数料0円だったのに、これからはお金がかかるの?」「自分はどのレベルになるの?」と気になっている方も多いと思います。私もコインチェックの口座を使っているので、公式のお知らせを読み込んで、変更点をわかりやすく整理しました。
先に結論:何が変わる?
- ビットコイン(BTC/JPY)の取引所手数料は、今までどおり無料(0%)のままです
- BTC以外の銘柄(ETH・XRPなど)は、直近30日の取引額か預かり資産に応じた10段階の手数料になります
- 取引額100万円未満・預かり資産200万円未満の「一般ユーザー」は、Maker 0.1000%・Taker 0.1200%です
- 手数料がかかるようになっても、販売所で買うより取引所(板)で買うほうが安い場合がほとんどです
つまり、ビットコインを取引所で売買している人への影響はありません。一方、ETHやXRPなどのアルトコインを取引所で売買している人は、10月19日以降は少額でも手数料がかかるようになります。
これからコインチェックで口座を作る方も、ビットコインを取引所で買う分には手数料0%です。アプリが使いやすく、初めての暗号資産口座として選びやすい取引所であることは変わりません。
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コインチェック
変更前と変更後の手数料
まず、取引所手数料がどう変わるのかを整理します。「Maker(メイカー)」は板にまだない価格で注文を出して、ほかの人の注文を待つ側のことです。「Taker(テイカー)」は板にすでにある注文に、すぐぶつけて売買する側のことです。
| 対象 | 変更前 | 2026年10月19日14時以降 |
|---|---|---|
| BTC/JPY | Maker・Takerとも0% | Maker・Takerとも0%(変更なし) |
| ETC・IOST・FNCT・BRIL・FPL | Maker 0.050%・Taker 0.100% | レベル別の手数料 |
| 上記以外の銘柄(ETH・XRPなど) | Maker・Takerとも0% | レベル別の手数料 |
今まで0%だったETHやXRPなどの銘柄に手数料がかかるようになる点が、いちばん大きな変化です。
10段階のレベルと手数料率の一覧
コインチェック公式のお知らせに掲載されているレベル表は、次のとおりです。
| レベル | 直近30日間の取引額 | 預かり資産(AUM) | Maker | Taker |
|---|---|---|---|---|
| 一般ユーザー | 100万円未満 | 200万円未満 | 0.1000% | 0.1200% |
| VIP1 | 100万円以上〜500万円未満 | 200万円以上〜500万円未満 | 0.0800% | 0.1000% |
| VIP2 | 500万円以上〜2,500万円未満 | 500万円以上〜1,000万円未満 | 0.0500% | 0.0800% |
| VIP3 | 2,500万円以上〜5,000万円未満 | 1,000万円以上〜2,000万円未満 | 0.0400% | 0.0600% |
| VIP4 | 5,000万円以上〜1億円未満 | 2,000万円以上〜4,000万円未満 | 0.0300% | 0.0400% |
| VIP5 | 1億円以上〜2億円未満 | 4,000万円以上〜8,000万円未満 | 0.0200% | 0.0300% |
| VIP6 | 2億円以上〜5億円未満 | 8,000万円以上〜1.5億円未満 | 0.0100% | 0.0200% |
| VIP7 | 5億円以上〜10億円未満 | 1.5億円以上〜3億円未満 | 0.0075% | 0.0100% |
| VIP8 | 10億円以上〜100億円未満 | 3億円以上〜10億円未満 | 0.0025% | 0.0050% |
| VIP9 | 100億円以上 | 10億円以上 | 0.0000% | 0.0025% |
※コインチェック公式「【重要】取引所(板取引)における段階制手数料の導入について」(2026年10月1日)をもとに作成。最新の料率は公式の「取引所手数料」ページで確認してください。
おこづかいの範囲で積み立てたり、ときどき売買したりする個人の方は、ほとんどが「一般ユーザー」か「VIP1」に入ると思います。
レベルはどう決まる?知っておきたい5つのルール
公式のお知らせには、レベルの決め方について細かいルールが書かれています。特に大事なものを5つにまとめました。
1. 取引額と預かり資産の「有利なほう」で決まる
直近30日間の取引額と、預かり資産(AUM)のどちらか一方が条件を満たせば、上のレベルが適用されます。たとえば、ほとんど売買しなくても、コインチェックに200万円以上の資産を預けていればVIP1になります。
2. 販売所での取引も「取引額」に入る
取引額に数えられるのは、取引所(板取引)と販売所で日本円と交換した約定の合計です。BTC/JPYの取引額も含まれます。手数料がかからないBTCの売買でも、レベルを上げることには役立ちます。
3. 「Coincheckつみたて」とレバレッジは数えない
自動積立サービス「Coincheckつみたて」での約定は、取引額に含まれません。Coincheckレバレッジの約定金額も取引額に入らず、証拠金も預かり資産には入りません。
4. レベルは毎営業日更新される
適用される手数料率は、毎営業日の午前10時から午後3時の間に更新されます。手数料率は「注文を出した時点」のレベルで決まり、約定までの間にレベルが変わっても、その注文の手数料は変わりません。
5. 取引実績がない人は預かり資産だけで判定
直近30日間に取引していない人は、預かり資産だけでレベルが決まります。預かり資産がVIP1の条件(200万円以上)に届かなければ、「一般ユーザー」の手数料率になります。
一般ユーザーだと実際いくらかかる?計算例
パーセントだけだとピンとこないので、一般ユーザーが10万円分のイーサリアム(ETH)を取引所で買う場合で計算してみます。
- すぐ買える注文(Taker 0.1200%)で買う:10万円 × 0.12% = 120円
- 指値で板に並べて買う(Maker 0.1000%):10万円 × 0.10% = 100円
一方、販売所で買う場合は手数料が無料と表示されていても、買値と売値の差である「スプレッド」が実質的なコストになります。コインチェック公式では販売所のスプレッドを0.1〜5.0%程度としており、仮に3%なら10万円で約3,000円分です。
手数料が導入されても、アルトコインも販売所より取引所で買うほうが安くなりやすいことは変わりません。取引所で売る具体的な手順は、コインチェックでビットコインを売る方法!販売所と取引所どっちで売る?日本円の出金まで解説で画面の流れと一緒にまとめています。
影響が大きい人・ほとんどない人
影響がほとんどない人
- ビットコインだけを取引所で売買している人(BTC/JPYは0%のまま)
- 「Coincheckつみたて」で積み立てているだけの人(取引所手数料の対象外)
- 販売所だけを使っている人(取引所手数料の対象外。ただしスプレッドはかかります)
影響がある人
- ETH・XRP・SOLなどのアルトコインを取引所で売買している人
- アルトコインの取引所で、こまめに売り買いを繰り返している人
1回の手数料は小さくても、売買の回数が多いほど積み重なります。アルトコインを板でよく売買する方は、ほかの取引所の手数料と比べてみるのもおすすめです。
アルトコインを板でよく売買するならビットバンクも比較候補
アルトコインの取引所の銘柄数が多い国内取引所としては、ビットバンクがあります。ビットバンクは多くの銘柄でMakerの手数料がマイナス(-0.02%)、つまり指値で約定すると手数料をもらえる仕組みです(Takerは0.12%、BTC/JPYはMaker 0%・Taker 0.10%。執筆時点の公式手数料ページより)。
指値注文を使いこなせる方なら、アルトコインの売買はビットバンク、ビットコインの売買や積立はコインチェック、というように使い分けると手数料を抑えやすくなります。ビットバンクの板での買い方はビットバンクの取引所の使い方!指値注文での買い方・売り方と日本円の出金手順で解説しています。
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ビットバンク
自分のレベルを確認する方法
公式のお知らせでは、適用されているレベルと全レベルの手数料率がAPIで取得できるようになると案内されています。APIを使わない一般の利用者向けの確認画面については、導入日以降に公式の「取引所手数料」ページやお知らせで案内される見込みです。
レベルを自分で目安計算するなら、次の2つを確認しておきましょう。
- 直近30日間に、取引所と販売所で日本円と交換した金額の合計(取引履歴から確認できます)
- コインチェックに預けている資産の評価額
どちらか一方が100万円・200万円の基準を超えていれば、一般ユーザーよりも安いVIP1以上になる可能性があります。
よくある質問
Q. 10月19日より前に出した注文はどうなる?
手数料率は「注文を出した時点のレベル」で決まるルールです。導入日をまたぐ指値注文の扱いが気になる方は、念のため公式のお知らせやサポートで確認しておくと安心です。
Q. 出金手数料も変わる?
今回の変更は取引所(板取引)の売買手数料についてです。日本円や暗号資産の出金手数料は別の料金です。取引所ごとの出金手数料は仮想通貨の出金・送金手数料を4社比較にまとめています。
Q. コインチェックとビットバンク、結局どっちがいい?
アプリの使いやすさや積立サービスの手軽さはコインチェック、アルトコインの板取引の手数料の安さはビットバンク、というのが私の印象です。2社の違いはコインチェックとビットバンクを徹底比較!初心者はどっちを選ぶべき?で詳しく比べています。
まとめ
コインチェックの取引所手数料は、2026年10月19日14時から10段階のレベル制になります。ビットコイン(BTC/JPY)は今までどおり無料で、影響を受けるのはETHやXRPなどアルトコインを取引所で売買する人です。一般ユーザーの手数料はMaker 0.10%・Taker 0.12%で、10万円の取引なら100〜120円ほどです。
販売所のスプレッドと比べれば、取引所のほうが安いことは変わりません。ビットコインを手数料0%で買いたい方、これから暗号資産を始める方は、コインチェックの口座を用意しておくとスムーズです。
※この記事は2026年10月10日時点の公式発表をもとにしています。手数料率やレベルの条件は変更されることがあるため、取引の前にコインチェック公式サイトで最新の情報を確認してください。