2026年8月27日、コインチェックが「電子決済手段等取引業」の登録を完了したというニュースが話題になっています。「これって何が変わるの?」「USDCってコインチェックで買えるようになるの?」「いつから使えるの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、今回の登録の意味からUSDC(USDコイン)の基本、そして気になる「いつから使えるようになるのか」という見通しまで、2026年9月時点でわかっている情報を私が整理して解説します。
コインチェックが取得した「電子決済手段等取引業」とは?
今回コインチェックが取得したのは、USDCのようなステーブルコイン(法定通貨と価値が連動するように設計されたデジタル通貨)を国内で取り扱うために必要な登録です。2023年6月に施行された改正資金決済法により、一定の要件を満たすステーブルコインは「電子決済手段」として発行・流通できるようになりましたが、そのステーブルコインを売買・交換・預かりする事業者側には、この電子決済手段等取引業の登録が必要になります。
コインチェックは2026年8月27日にこの登録を完了し、登録番号は「関東財務局長 第00002号」。番号が示すとおり、国内で2社目の登録となります。ちなみに1社目はSBI VCトレードで、2025年3月4日に登録を完了しています。
なお、この登録は「ステーブルコインを新たに発行するための登録」ではなく、「すでに発行されているステーブルコインを国内で取り扱うための登録」である点は誤解しやすいポイントなので押さえておきたいところです。
USDC(USDコイン)とは?基本をおさらい
USDCは、米国のCircle社が発行するステーブルコインで、現金および現金同等資産(米国債など)によって1USDC=1米ドルの価値が裏付けられているのが特徴です。ビットコインなどの暗号資産のように価格が大きく変動しないため、送金や決済、暗号資産取引の一時的な避難先として世界中で広く使われています。
コインチェックとUSDC発行元のCircle社は、実は2024年2月の時点ですでに提携を発表しており、「日本市場におけるUSDCへのアクセス拡大」を目指すとしていました。今回の電子決済手段等取引業の登録は、この提携から2年半越しで実現した、USDC取り扱いに向けた大きな一歩ということになります。
コインチェックでUSDCが使えるのはいつから?
ここが一番気になるところだと思いますが、2026年9月時点で、コインチェックからUSDCの具体的な取扱開始日や提供方法についての公式発表はまだ出ていません。金融庁の登録一覧には、コインチェックが取り扱う電子決済手段としてUSDCの記載があるものの、登録が完了した段階であり、サービス開始はこれからというのが現状です。
目安として参考になるのが、国内1社目として登録済みのSBI VCトレードの前例です。SBI VCトレードは2025年3月4日に登録を完了し、その約3週間後の同月26日にはUSDCの一般向け取扱いを開始しています。コインチェックが同じようなペースで準備を進めた場合、登録から数週間〜1、2ヶ月程度でサービス開始に至る可能性はありますが、これはあくまで先行事例からの推測であり、確定した情報ではない点にはご注意ください。最新の状況は、コインチェックの公式サイトやお知らせページで随時ご確認いただくのが確実です。
USDCが使えるようになると何が変わる?
USDCの取り扱いが始まると、コインチェックの利用者にとっては主に次のようなメリットが考えられます。
- ドル建て資産を国内取引所内で保有できる:これまで海外取引所を経由しないと持てなかったドル連動のステーブルコインを、使い慣れた国内の口座内で保有できるようになります
- 価格変動リスクを抑えた一時的な資金の置き場になる:暗号資産の急な値動きに備えて、一部の資産を米ドルに近い価値のUSDCに置いておく、という使い方がしやすくなります
- 海外の取引所やサービスとの連携がしやすくなる:USDCは海外の取引所やDeFi(分散型金融)サービスでも広く使われている通貨のため、資産を移動する際の選択肢が増えることが期待されます
先に登録を済ませているSBI VCトレードでは、USDCに加えて「JPYSC」(円建てステーブルコイン)や「リップルUSD(RLUSD)」も取り扱っており、コインチェックも今後USDC以外のステーブルコインへ取り扱いを広げていく可能性があります。
【参考】JPYCとの違いにも注意
ステーブルコインというと、日本円に連動する「JPYC」を思い浮かべる方もいるかもしれません。JPYCも同じく電子決済手段に分類されるステーブルコインですが、コインチェックなど暗号資産交換業者の口座で直接購入できる仕組みではなく、JPYC社が運営する専用サービス経由での発行・償還が基本になっています。USDCとJPYCは「ステーブルコイン」という括りは同じでも、入手方法や連動する通貨が異なる別物として理解しておくとよいでしょう。
まとめ
コインチェックが2026年8月27日に電子決済手段等取引業の登録を完了したことで、USDCの取り扱いに向けた法的な準備が整いました。ただし、2026年9月時点では具体的な取扱開始時期はまだ公表されておらず、先行するSBI VCトレードの事例(登録から約3週間で取扱開始)が一つの目安になりそうです。
USDCの取り扱いが始まれば、国内の取引所口座で手軽にドル建て資産を持てるようになる、当ブログの読者の方にとってもメリットの大きいアップデートになりそうです。まずはコインチェックの口座を用意しておき、正式なサービス開始のお知らせを待つのがよさそうです。
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