2026年9月、暗号資産業界では「上場廃止」のニュースが相次いでいます。GMOコインがSAND・CHZ・FILの取扱いを終了するなど、対象銘柄を保有している方にとっては気が抜けない状況が続いていますね。
そんな中、ビットフライヤーから逆に「新規上場」のうれしいお知らせが届きました。2026年9月29日から、トロン(TRX)・グラム(GRAM)・コスモス(ATOM)・XDCネットワーク(XDC)という4つの銘柄の取扱いが始まります。
この記事では、今回上場する4銘柄がそれぞれどんな暗号資産なのか、いつから何が変わるのか、そして実際に買うための手順や注意点までを、初心者の方にもわかりやすく整理してお伝えします。
上場廃止が相次ぐ中、ビットフライヤーはむしろ銘柄を追加
私も以前、「暗号資産の上場廃止が止まらない理由と、対象銘柄を持っていたら今すぐやるべきこと」という記事で、GMOコインやコインチェックで銘柄整理が進んでいる状況をお伝えしました。国内の暗号資産交換業者は、プロジェクトの継続性や流動性を継続的にモニタリングしていて、基準に合わなくなった銘柄は取扱いを終了する、というのが最近の大きな流れです。
そうした流れの中、ビットフライヤーは2026年9月16日、むしろ新しく4銘柄の取扱いを始めると発表しました。上場廃止のニュースが続くと「暗号資産の取引所はどんどん銘柄を減らしているのでは」という印象を持ちがちですが、実際には各社の判断で増える銘柄も減る銘柄もある、というのが実情のようです。
今回上場する4銘柄を一覧でチェック
まずは、今回ビットフライヤーで新しく取り扱われる4銘柄の特徴を一覧表で確認してみましょう。あわせて、国内の主要取引所(コインチェック・ビットバンク・GMOコイン)ですでに扱われているかどうかも整理しました。
| 銘柄名(ティッカー) | ひとことで言うと | コインチェック | ビットバンク | GMOコイン |
|---|---|---|---|---|
| トロン(TRX) | DAppsやデジタルコンテンツ配信に特化したブロックチェーン | 非対応 | 対応済み | 非対応 |
| グラム(GRAM) | Telegram創業者らが開発したTON(The Open Network)のネイティブトークン | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
| コスモス(ATOM) | 異なるブロックチェーン同士をつなぐ「相互運用性」がテーマ | 非対応 | 対応済み | 対応済み |
| XDCネットワーク(XDC) | 貿易金融・国際送金などB2B取引に特化 | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
※対応状況は2026年9月時点で私が調べた内容です。取扱い銘柄は各社の判断で随時変更されるため、最新の情報は各取引所の公式サイトでご確認ください。
こうして並べてみると、トロンとコスモスはすでにビットバンクやGMOコインで取扱いがあり、今回はビットフライヤーが追いついた形になります。一方でグラムとXDCネットワークは、私が調べた範囲では国内の主要な販売所・取引所ではまだあまり取扱いが広がっていない銘柄で、ビットフライヤーでの取扱い開始は数少ない選択肢が増えるという意味で注目に値します。
4銘柄をそれぞれ詳しく解説します
トロン(TRX)とは
トロン(TRON)は2017年に設立された、分散型のブロックチェーンプラットフォームです。ティッカーシンボルはTRXで、DApps(分散型アプリケーション)の開発や、動画・音楽といったデジタルコンテンツの配信に特化しているのが特徴です。
コンセンサスアルゴリズムには「DPoS(Delegated Proof of Stake、委任型のプルーフ・オブ・ステーク)」という方式を採用していて、これによって処理速度が速く、手数料も比較的低く抑えられるとされています。すでにビットバンクでは取扱いがある銘柄なので、耳にしたことがある方もいるかもしれません。
グラム(GRAM)とは
グラム(GRAM)は、メッセージアプリ「Telegram」の創業者らが開発に関わった「TON(The Open Network)」というブロックチェーンのネイティブトークンです。海外の情報サイトなどでは「Toncoin(トンコイン)」という名称で紹介されていることも多く、同じプロジェクトを指しています。
技術的には、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)と「動的シャーディング」と呼ばれる仕組みを組み合わせることで、高速な取引処理を目指しているとされています。国内では現在のところ取扱いのある販売所・取引所がまだ少なく、私が調べた範囲ではSBI VCトレードなど一部に限られているようです。そう考えると、ビットフライヤーでの取扱い開始は、この銘柄に関心がある方にとって数少ない国内での購入機会のひとつになりそうです。
コスモス(ATOM)とは
コスモス(Cosmos)は、異なるブロックチェーン同士をつなぐ「相互運用性」の実現を目指すプラットフォームで、ティッカーはATOMです。「IBC(Inter-Blockchain Communication)」という規格を使うことで、異なるブロックチェーン間でトークンやデータを直接やり取りできるようにする、という設計思想を持っています。
コスモスはすでにビットバンクやGMOコインで取扱いがある銘柄で、今回ビットフライヤーが加わることで、比較・検討できる取引所の選択肢が広がる形になります。
XDCネットワーク(XDC)とは
XDCネットワーク(XDC Network)は、貿易金融や国際送金といったB2B(企業間)取引に特化したブロックチェーンです。国際的な金融メッセージング規格である「ISO20022」に準拠しており、既存の金融インフラとの親和性が高いことから、機関投資家向けの用途を意識した設計とされています。
私が調べた範囲では、国内でXDCを取り扱う販売所・取引所はまだ限られていて、SBI VCトレードなどの名前が挙がる程度でした。グラムと同様、こちらもビットフライヤーでの取扱い開始によって購入のハードルが下がる銘柄と言えそうです。
取扱い開始はいつから?何が変わるのか
ビットフライヤーの公式発表によると、今回のスケジュールは次のとおりです。
- 販売所での売買開始:2026年9月29日(火)13時頃を予定
- 「かんたん積立」サービスでの初回積立日:2026年9月30日(水)
まずは「販売所」形式での取扱いからスタートする点に注意してください。取引所(板取引)ではなく販売所での提供となるため、後述するようにスプレッド(売値と買値の差)がコストとしてかかってくる点は押さえておきたいポイントです。
また、積立投資の定番機能である「かんたん積立」にも翌日から対応する予定とされています。値動きの大きい銘柄を一括で買うのではなく、少額から時間を分散して買っていきたいという方には、こちらの機能も選択肢に入ってくるかもしれません。
買い方の手順
すでにビットフライヤーの口座をお持ちの方は、9月29日以降にアプリやサイトの販売所画面から通常どおり購入できるようになる見込みです。まだ口座をお持ちでない方は、この機会に開設を検討してみるのもよいでしょう。
口座開設はスマートフォンから10分程度で申し込みが可能で、運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類があれば手続きできます。
▼ビットフライヤーの口座開設はこちら
ビットフライヤーの口座開設はこちら(招待コード: adh42lyq)
この招待リンクからビットフライヤーの口座を開設すると、招待した人・招待された人の双方が1,500円相当のビットコインを受け取れるキャンペーンの対象になります(2026年8月時点、公式情報より。特典内容は変更される場合があります)。ご注意いただきたいのは、この友達招待プログラムは現在ビットフライヤーのスマホアプリからの口座開設のみが対象で、招待コードの入力はパスワード設定時に行う必要がある点です。詳しい手順は招待リンク先の案内にしたがって進めてください。
口座開設後の流れとしては、①本人確認を完了させる、②日本円を入金する、③販売所画面で購入したい銘柄(トロン・グラム・コスモス・XDCネットワークなど)を選んで金額を指定する、という手順になります。取扱い開始直後はアプリの表示が反映されるまで多少時間がかかる可能性もあるため、焦らず公式のお知らせを確認しながら進めることをおすすめします。
まだどの取引所にするか迷っている方は、以前まとめた「ビットフライヤーとビットバンク、暗号資産の口座開設はどっちがいい?」もあわせて参考にしてみてください。
購入前に知っておきたい注意点
今回の4銘柄に限った話ではありませんが、購入前に押さえておきたい点を整理しておきます。
価格変動リスクがある
暗号資産は価格の変動が大きく、購入後に価値が下がって損失が生じる可能性があります。特にグラムやXDCネットワークのように、国内でまだ取扱いの少ない銘柄は、情報や取引量が限られていることもあるため、余裕資金の範囲で検討することが大切です。
販売所形式はスプレッドに注意
取扱い開始当初は「販売所」での提供となる見込みです。販売所は板取引の「取引所」に比べて操作がシンプルな反面、スプレッド(実質的な手数料)がやや大きめに設定されていることが一般的です。購入前に画面に表示される価格をよく確認しましょう。
契約締結前交付書面の確認
暗号資産の取引には手数料が発生し、取引を始める前には「契約締結前交付書面」の内容を確認することが必須とされています。初めて購入する銘柄については、面倒に感じても一度は目を通しておくと安心です。
よくある質問
Q. グラム(GRAM)とトンコイン(TON/Toncoin)は同じものですか?
A. 私が調べた範囲では、Telegram創業者らが開発に関わったThe Open Networkのネイティブトークンを指しており、海外では主に「Toncoin」という名称で呼ばれています。ビットフライヤーでは「グラム(GRAM)」という名称で取扱いが発表されています。
Q. 取扱い開始と同時に取引所(板取引)でも売買できますか?
A. 公式発表によると、まずは販売所での取扱いからのスタートとなる見込みです。取引所形式への対応が今後行われるかどうかは、現時点でのアナウンスからは判断できないため、公式サイトの続報を確認するのがよいでしょう。
Q. 今回の4銘柄はビットフライヤー以外の取引所でも買えますか?
A. トロンとコスモスはビットバンク・GMOコインですでに取扱いがあります。一方でグラムとXDCネットワークは、私が調べた範囲では国内での取扱いがまだ限られており、SBI VCトレードなど一部にとどまっているようです(2026年9月時点)。
まとめ
上場廃止のニュースが目立つ2026年9月ですが、ビットフライヤーはトロン(TRX)・グラム(GRAM)・コスモス(ATOM)・XDCネットワーク(XDC)という4銘柄を新たに取り扱う方針を発表しました。特にグラムとXDCネットワークは、国内ではまだ取扱いの少ない銘柄なので、これまで他の取引所で買えなかった方には新しい選択肢になりそうです。
取扱い開始は2026年9月29日を予定していますが、価格変動リスクやスプレッドといった基本的な注意点は他の暗号資産と変わりません。まずは仕組みや特徴を理解したうえで、余裕資金の範囲で検討してみてください。