「暗号資産のレバレッジ取引をやってみたいけど、コインチェックではできないの?」「ビットバンクとビットフライヤー、レバレッジ取引をするならどっちがいいの?」——そんな疑問をお持ちの方に向けて、この記事では国内の暗号資産取引所でレバレッジ取引ができる取引所と、その違いをわかりやすく解説します。
結論から言うと、コインチェックは2020年3月にレバレッジ取引をいったん終了していましたが、2026年9月24日に「Coincheckレバレッジ」として再開しました。一方、ビットバンクとビットフライヤーは、それぞれ「信用取引」「証拠金取引(bitFlyer Crypto CFD、旧Lightning FX)」という名前でレバレッジ取引を提供しています。この記事では、コインチェックのレバレッジ取引の経緯と、ビットバンクとビットフライヤーのレバレッジ取引にはどんな違いがあるのかを、私が実際に調べた内容をもとに詳しく紹介していきます。
【2026年8月29日追記】この記事で扱っているビットバンク・ビットフライヤーの比較に加え、GMOコインを含めた3社を比較した最新版の記事も公開しています。あわせてご覧ください。
【2026年9月1日追記】本文中の「Lightning FX」という名称は、2024年3月28日に「bitFlyer Crypto CFD」へ変更されています(サービスの中身はほぼ共通です)。本記事もこれに合わせて表記を更新しました。
【2026年9月25日追記】コインチェックは2026年9月24日から、レバレッジ取引サービス「Coincheckレバレッジ」の提供を開始しました。記事公開時点では「コインチェックはレバレッジ取引ができない」とお伝えしていましたが、本文のコインチェックに関する記述を最新情報に更新しています。
コインチェックのレバレッジ取引は一度終了し、2026年9月に再開
まずはコインチェックのレバレッジ取引の経緯から見ていきましょう。コインチェックは、2020年3月13日をもってレバレッジ取引のサービス提供をいったん終了していました。
終了の背景には、暗号資産のレバレッジ取引に対する規制強化があります。2020年5月の改正資金決済法・改正金融商品取引法の施行により、暗号資産のレバレッジ取引を行うには「第一種金融商品取引業」の登録が必要になりました。この登録には、純資産5,000万円以上・自己資本規制比率120%以上といった厳しい財務要件が課されており、コインチェックを含む一部の取引所はレバレッジ取引から撤退する形になったのです。
その後コインチェックは、第一種金融商品取引業の登録(関東財務局長(金商)第3540号)に基づき、2026年9月24日にCFD(差金決済取引)形式の新サービス「Coincheckレバレッジ」を開始し、約6年ぶりにレバレッジ取引を再開しました。最大2倍(個人)、対応ペアはBTC/JPY・ETH/JPY・XRP/JPYの3つで、2026年9月時点ではiOSアプリから段階的に提供されています(Android版・Web版は2026年内に提供予定)。レバレッジをかけずに投資したい方には、これまでどおり現物取引やつみたてサービス、貸暗号資産サービスも用意されています。
Coincheckレバレッジの始め方・手数料・注意点は、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶ コインチェックでレバレッジ取引が再開!「Coincheckレバレッジ」の始め方・手数料・注意点をわかりやすく解説
コインチェックの現物取引については、コインチェックとビットバンクを徹底比較した記事でも詳しく紹介しています。
国内でレバレッジ取引ができる取引所は?
コインチェック以外にも、国内の主要取引所の中では、ビットバンクとビットフライヤーがそれぞれ独自のサービスとして提供しています。名称が取引所によって異なるので、まずはこの2つの違いを整理しておきましょう。
- ビットバンク:「信用取引」という名称でレバレッジ取引を提供
- ビットフライヤー:「証拠金取引(bitFlyer Crypto CFD)」という名称でレバレッジ取引を提供
どちらも国内の暗号資産交換業者として金融庁の登録を受けたうえでレバレッジ取引を提供しているため、安心して利用できるサービスです。ここからは、それぞれの特徴を詳しく見ていきます。
ビットバンクの信用取引の特徴
ビットバンクの信用取引は、最大レバレッジ2倍で、BTC/JPY・ETH/JPY・XRP/JPY・DOGE/JPY・SOL/JPYの5銘柄に対応しています(DOGE・SOLは2025年4月14日に取扱いが追加されました)。取引手数料はメイカー-0.02%・テイカー0.12%で、ポジションを保有している間は建玉金利として1日あたり0.04%がかかります。
ビットバンクの信用取引で特徴的なのが、利用開始までに専用の審査があるという点です。信用取引を始めるには、在籍確認書類や収入証明書類のアップロードが必要で、審査を経て与信枠が決まったうえで証拠金を入金する、という流れになります。通常の口座開設に比べると一手間かかりますが、その分しっかりとした審査を経た取引環境と言えるでしょう。
ロスカットのルールは、委託保証金率が50%を下回ると追加証拠金(追証)が必要になり、25%を下回ると強制決済(ロスカット)が実行されます。レバレッジをかける以上、相場が急変した際の値動きには十分注意が必要です。
ビットフライヤーの証拠金取引(bitFlyer Crypto CFD)の特徴
ビットフライヤーの証拠金取引は「bitFlyer Lightning」というプラットフォーム上で提供されており、個人向けの最大レバレッジは2倍です。かつては4倍でしたが、2021年2月の規制強化を受けて段階的に引き下げられ、現在の水準になっています。また、2024年3月28日にはサービス名が「Lightning FX」から「bitFlyer Crypto CFD」へ変更され、仕組みもFX取引からCFD(差金決済)取引に切り替わりました。対応銘柄はBTC/JPY・ETH/JPY・XRP/JPY・XLM/JPY・MONA/JPY・ETH/BTC・BCH/BTCの7銘柄です。
ビットフライヤーの証拠金取引を始めるためのハードルは、ビットバンクに比べるとシンプルです。通常の口座開設・本人確認を済ませたうえで、現物口座から証拠金口座へ資金を移動させれば、すぐにbitFlyer Crypto CFDでの取引を始められます。ビットバンクのような専用の在籍確認・収入証明書の提出は不要なので、思い立ったらすぐに試しやすいのが特徴です。
売買手数料は現時点で無料ですが、ポジションを保有し続けると1日あたり0.04%のレバレッジポイント(スワップ手数料に相当するコスト)がかかります。ロスカットは証拠金維持率が50%を下回ると発動する仕組みで、この点はビットバンクと似たルールです。
ビットフライヤーの口座開設については、ビットフライヤーとビットバンクを比較した記事もあわせて参考にしてみてください。
ビットバンク×ビットフライヤー、レバレッジ取引の違いを比較
| ビットバンク(信用取引) | ビットフライヤー(証拠金取引) | |
|---|---|---|
| 最大レバレッジ | 2倍 | 2倍 |
| 対応銘柄 | BTC・ETH・XRP・DOGE・SOL(5銘柄) | BTC中心(他6銘柄含む計7銘柄) |
| 利用開始までの流れ | 専用審査あり(在籍確認・収入証明書の提出) | 口座開設後、証拠金口座へ入金するだけ |
| 売買手数料 | メイカー-0.02%・テイカー0.12% | 無料(スワップ手数料は別途) |
| 保有コスト | 建玉金利0.04%/日 | レバレッジポイント0.04%/日 |
| ロスカット水準 | 委託保証金率25% | 証拠金維持率50% |
最大レバレッジや保有コストの水準はほぼ同じですが、大きく違うのは「利用開始までのハードル」と「対応銘柄の幅」です。すぐに試してみたい方や、ビットコイン中心でシンプルに取引したい方はビットフライヤー、ドージコインやソラナなど複数の銘柄でレバレッジ取引をしてみたい方はビットバンクが向いていると言えるでしょう。
レバレッジ取引を始める前に知っておきたい注意点
レバレッジ取引は、少ない資金で大きな取引ができる分、価格が予想と反対に動いた場合の損失も大きくなります。証拠金以上の損失が出て、追加の入金(追証)が必要になるケースもあるため、現物取引以上にリスク管理が重要です。特に初めてレバレッジ取引に挑戦する方は、まず少額・低いレバレッジ倍率から試し、値動きの感覚をつかんでから徐々に取引量を増やしていくことをおすすめします。
また、レバレッジ取引による損益は、現物取引と同様に雑所得として課税対象になります。取引を重ねると損益の管理が複雑になりやすいので、こまめに記録を残しておくと安心です。
まとめ
コインチェックは2020年3月にレバレッジ取引をいったん終了していましたが、2026年9月24日に「Coincheckレバレッジ」として再開しました。そのほか国内でレバレッジ取引をしたい場合は、複数銘柄に対応し審査を経て利用するビットバンクの「信用取引」か、口座開設後すぐに始められビットコイン中心で取引できるビットフライヤーの「証拠金取引(bitFlyer Crypto CFD)」のどちらかを検討することになります。
どちらもレバレッジは最大2倍と、日本の規制のもとで安全性に配慮した水準に設定されています。海外の取引所のような数十倍・数百倍のレバレッジと比べると物足りなく感じるかもしれませんが、その分リスクを抑えながら暗号資産のレバレッジ取引を経験できるのは、国内取引所を使う大きなメリットです。ご自身の投資スタイルに合わせて、ビットバンクとビットフライヤーを比較検討してみてください。