暗号資産クレジットカードとは?普通のカードとの違い
「暗号資産クレジットカード」とは、カードで買い物をすると、通常のポイントの代わりにビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)が貯まるクレジットカードのことです。
普段のお買い物をそのまま暗号資産の積立に変えられるのが最大の魅力で、これまでご紹介してきたステーキングや積立、レンディングのように「保有している暗号資産を増やす」方法とは違い、「日常の支出から暗号資産を増やす」新しい選択肢といえます。
今回は、当ブログで登録しているbitFlyer(ビットフライヤー)とbitbank(ビットバンク)がそれぞれ提供しているクレジットカード、「bitFlyer クレカ」と「EPOS CRYPTOカード for bitbank」を比較してご紹介します。
bitFlyerクレカとEPOS CRYPTOカード for bitbankを比較
まずは2枚のカードの基本スペックを比較表にまとめました。
| 項目 | bitFlyer クレカ | EPOS CRYPTOカード for bitbank |
| 発行会社 | 株式会社アプラス | 株式会社エポスカード |
| 国際ブランド | Visa等(アプラス発行) | Visa |
| 年会費 | スタンダード:永年無料/プラチナ:初年度無料、2年目以降22,000円(年間300万円以上利用で無料) | 永年無料 |
| 還元率 | スタンダード:0.5%/プラチナ:1.0% | 0.5% |
| 還元される暗号資産 | ビットコイン(BTC)のみ | BTC・ETH・ASTRから選択可(毎月変更可) |
| 暗号資産での支払い | 不可(円建て決済のみ) | 可能(bitbankの暗号資産口座からBTCで引き落とし可) |
| 申し込み条件 | bitFlyerアカウントが必要、18歳以上(高校生不可) | bitbankの口座開設・本人確認が必要 |
bitFlyerクレカの特徴
使うだけでビットコインが自動的に貯まる
bitFlyerクレカは、カードを使って買い物をするたびに、利用額に応じたビットコインが自動的に貯まっていくカードです。貯まったビットコインは、月末までに換算レート(変換日当日のレート)でビットコインに交換され、そのままbitFlyerアカウントに付与される仕組みになっています。難しい手続きは不要で、普段の支払いをこのカードに変えるだけで、知らないうちにビットコインが積み上がっていくイメージです。
年会費とカードの種類
bitFlyerクレカには「スタンダード」と「プラチナ」の2種類があります。スタンダードは永年無料で還元率0.5%、プラチナは初年度無料・2年目以降22,000円(税込)の年会費がかかりますが、年間300万円以上利用すれば無料になり、還元率も1.0%相当までアップします。また、スタンダードは2025年10月28日以降、プラチナは同年11月28日以降の新規・再発行申込分からタッチ決済にも順次対応しています。
申し込み条件・審査
申し込みには事前にbitFlyerのアカウントが必要です。18歳以上(高校生は不可)が対象で、法人名義では申し込めません。カードの発行元であるアプラスの審査があり、発行までに2週間程度かかる場合があるとされています。
EPOS CRYPTOカード for bitbankの特徴
還元率・還元される暗号資産を選べる
EPOS CRYPTOカード for bitbankは、丸井グループのエポスカードとbitbankが提携して発行しているカードです。年会費は永年無料で、還元率は0.5%。他社と違うのは、還元される暗号資産をビットコイン(BTC)・イーサリアム(ETH)・アスター(ASTR)の3種類から選べて、しかも毎月変更できる点です。値動きを見ながら「今月はETHで受け取ろう」といった調整ができるのは、暗号資産に慣れている人には嬉しいポイントだと思います。
最大の特徴:保有しているビットコインでそのまま支払いができる
このカードのいちばんの特徴は、毎月の支払い方法として「日本円」だけでなく「bitbankの暗号資産口座にあるビットコイン」を選べることです。ビットコインを引き落としに選ぶと、日本円を用意しなくてもカードの支払いを完結できます。
ただし注意点もあります。ビットコインでの引き落としは、税務上は「売却」として扱われる可能性があるため、利益が出ている場合は課税対象になり得ます。また、ビットコインを日本円に換算する際にはスプレッド(売買時の価格差)が発生するため、実質的なコストがかかる点も理解しておく必要があります。対応銘柄も今のところBTCのみで、ETHやASTRでの引き落としはできません。
このほか、全国1万店舗以上の優待施設で割引が受けられるなど、エポスカードならではの特典も付いています。
申し込み条件
申し込みには、bitbankの口座開設と本人確認(KYC)が完了している必要があります。bitbankのアプリまたはウェブサイトから申し込み、エポスカードの審査を経てカードが発行される流れです。
2枚の大きな違い:「貯める」カードと「使う」カード
ここまでの内容を整理すると、2枚のカードの性格の違いがはっきり見えてきます。
bitFlyerクレカは、あくまで「使うと暗号資産が貯まる」還元専用のカードです。仕組みがシンプルで、暗号資産の知識がなくてもとにかく貯めていきたいという方に向いています。
一方でEPOS CRYPTOカード for bitbankは、還元だけでなく「貯めた暗号資産を使う」こともできるカードです。還元銘柄を毎月選べる自由度の高さもありますが、その分、税金やスプレッドといった暗号資産ならではの注意点も理解した上で使う必要があります。
コインチェックにはクレジットカードはある?
当ブログで比較記事を書いているもう一つの取引所、コインチェックについても触れておきます。2026年4月20日、コインチェックはクレディセゾンと業務提携を締結したことを発表しました。ただし、現時点(2026年8月)ではセゾンカード会員向けの新サービス開発を視野に入れているという段階で、コインチェック独自のクレジットカードやデビットカードの発行についての具体的な発表はまだありません。今後の続報を待ちたいところです。
どちらを選べばいい?タイプ別のおすすめ
- とにかくシンプルに、使うだけでビットコインを貯めたい方 → bitFlyerクレカ
- 還元される暗号資産を自分で選びたい、貯めた暗号資産を支払いにも活用したい方 → EPOS CRYPTOカード for bitbank
- どちらの取引所の口座を持っているか、あるいはこれから作るか → まずはビットフライヤーとビットバンクの違いを比較した記事もあわせてご覧ください
申し込みの流れ
どちらのカードも、まず対象の取引所(bitFlyerまたはbitbank)で口座開設・本人確認を済ませておく必要があります。口座がまだの方は、口座開設から始めましょう。
- bitFlyerまたはbitbankの口座を開設し、本人確認を完了する
- bitFlyerクレカはbitFlyerのサイトから、EPOS CRYPTOカード for bitbankはbitbankのアプリ・サイトから申し込む
- 発行会社(アプラスまたはエポスカード)の審査を待つ
- カードが届いたら利用を開始する
まとめ
今回は、暗号資産で貯まる・使えるクレジットカードとして、bitFlyerクレカとEPOS CRYPTOカード for bitbankを比較しました。
bitFlyerクレカは「使うだけで自動的にビットコインが貯まるシンプルなカード」、EPOS CRYPTOカード for bitbankは「還元銘柄を選べて、貯めた暗号資産をそのまま支払いにも使えるカード」という違いがあります。どちらも年会費無料のプランがあるので、まずは自分がすでに口座を持っている取引所のカードから試してみるのも良いと思います。
暗号資産取引所そのものの選び方に迷っている方は、コインチェックとビットバンクを徹底比較した記事やビットフライヤーとビットバンクを比較した記事もあわせてご参考ください。