前回の記事では、暗号資産を「保有しているだけで増やす」ステーキングをご紹介しました。今回は、暗号資産を「コツコツ買い増やす」方法である「積立(自動購入)」について、コインチェック・ビットバンク・ビットフライヤーの3社を比較しながら解説していきます。
仮想通貨の積立とは
積立とは、あらかじめ決めた金額を、毎日・毎週・毎月などのタイミングで自動的に購入していく仕組みです。株式投資信託の「つみたてNISA」と同じような感覚で、暗号資産を少しずつ買い増やせるのが特徴です。
一度設定してしまえば、その後は自動で購入が続くため、価格を見ながら都度売買のタイミングを判断する必要がありません。購入時期を分散させることで、価格が高いときも安いときも平均的に買うことになり、一度にまとめて購入するよりも値動きのリスクを抑えやすいというメリットがあります。
コインチェック・ビットバンク・ビットフライヤーの積立を比較
3社の積立サービスを比較すると、以下のようになります(数値は記事執筆時点の参考値です)。
コインチェック
最低積立金額:月々10,000円〜(1,000円単位)
積立頻度:毎日または毎月から選択
対応銘柄:34銘柄
スプレッド(実質コスト)の目安:ビットコインで6%程度(2026年4月時点の検証値)
ビットバンク
最低積立金額:1回100円〜
積立頻度:毎日、毎月の日付指定、1〜365日間隔での自由設定
対応銘柄:44銘柄
スプレッド(実質コスト)の目安:ビットコインで4.9%程度
ビットフライヤー
最低積立金額:1円〜
積立頻度:毎日、毎週、毎月2回、毎月1回(1〜28日で指定可能)
スプレッド(実質コスト)の目安:ビットコインで6%程度(2026年4月時点の検証値)
こうして比較すると、最低金額の手軽さでは1円から始められるビットフライヤー、頻度設定の自由度ではビットバンク(1〜365日間隔で自由に設定可能)、対応銘柄の豊富さでもビットバンクが強みを持っていることがわかります。一方で、スプレッドの目安としてはビットバンクがやや割安な傾向にあるようです。
なお、コインチェックとビットバンク、ビットフライヤーとビットバンクの口座の違いについては、以下の記事でも詳しく比較しています。
コインチェックとビットバンクを徹底比較!初心者はどっちを選ぶべき?
ビットフライヤーとビットバンク、暗号資産の口座開設はどっちがいい?初心者向けに違いを比較
積立の始め方(共通の流れ)
3社に共通する大まかな流れは、以下のとおりです。
- 取引所の口座を開設する(本人確認が必要です)
- 口座に日本円を入金する
- 積立の設定画面で、購入する銘柄・金額・頻度を設定する
- 設定したタイミングで、自動的に暗号資産が購入されていく
一度設定すれば、あとは自動的に積み立てが続くので、日々の値動きを気にせずコツコツ資産形成をしたい方には向いている方法だと思います。
積立を利用するときの注意点
積立を検討する際は、以下の点も押さえておきましょう。
「手数料無料」でもスプレッドはかかる
3社とも積立自体の手数料は無料とされていますが、いずれも「販売所」形式での購入のため、購入価格と売却価格の差である「スプレッド」が実質的なコストとしてかかります。スプレッドは常に変動するため、今回ご紹介した数値はあくまで検証時点の参考値です。実際に始める前に、各社の最新のスプレッド状況を確認することをおすすめします。
元本保証ではない
積立は購入タイミングを分散させる効果はありますが、暗号資産自体の価格が下落すれば損失が出る可能性はあります。預金のような元本保証の仕組みではない点に注意しましょう。
税金がかかる場合がある
暗号資産を売却して利益が出た場合は、原則として課税対象になります。積立でコツコツ購入した分も対象になるため、心配な方は税理士など専門家に相談することをおすすめします。
まとめ
仮想通貨の積立は、毎日や毎月など決まったタイミングで自動的に暗号資産を購入していく方法です。コインチェック・ビットバンク・ビットフライヤーの3社は、それぞれ最低金額や積立頻度、対応銘柄数に違いがあるため、ご自身の使いやすさに合わせて選ぶとよいでしょう。
前回ご紹介したステーキングと合わせて、暗号資産を「増やす」「買い増やす」それぞれの方法を知っておくと、資産運用の選択肢が広がります。
仮想通貨のステーキングとは?コインチェック・ビットフライヤー・ビットバンクを比較