以前の記事で、コインチェック・ビットバンク・ビットフライヤーの3社のレンディング(貸暗号資産)を比較しました。今回はそこにGMOコインを加えて、4社を比較していきます。
GMOコインのレンディングには「ベーシック」と「プレミアム」という2種類のサービスがあり、他の3社とは仕組みがかなり違います。「どの取引所でレンディングを始めようか迷っている」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
レンディング(貸暗号資産)とは?(おさらい)
レンディング(貸暗号資産)とは、自分が保有している暗号資産を取引所に貸し出し、貸出期間に応じた利息(貸借料と呼ばれます)を受け取れるサービスのことです。暗号資産を「売らずに」持ったまま増やせるのが特徴です。
仕組みや基本的なメリット・デメリット、税金の注意点については、以前の記事「仮想通貨のレンディング(貸暗号資産)を比較!コインチェック・ビットバンク・ビットフライヤーの違いは?」で詳しく解説していますので、初めての方はあわせてご覧ください。
4社のレンディングを比較
まずは、コインチェック・ビットバンク・ビットフライヤー・GMOコインの4社を、貸出期間と年率の目安で比較してみます。
| 取引所 | 貸出期間 | 年率の目安 | 途中解約 |
|---|---|---|---|
| コインチェック | 14〜365日から選択 | 1〜5% | 原則不可 |
| ビットバンク | 1年固定 | 最大5% | 可能(手数料5%) |
| ビットフライヤー | 半年前後(プランによる) | 数%程度 | 原則不可 |
| GMOコイン(ベーシック) | 1ヶ月または3ヶ月 | 1〜10% | 可能(手数料10%) |
| GMOコイン(プレミアム) | 1週間〜2ヶ月 | 15%以上 | 原則不可 |
この表を見てわかる通り、GMOコインは既存3社に比べて年率の上限が高く、特にプレミアムは15%以上と大きく異なります。ただし、その分だけ仕組みも複雑になっているので、次の項目で詳しく見ていきます。
GMOコインのレンディングの特徴
貸暗号資産ベーシックは対応銘柄の幅が広い
GMOコインの「貸暗号資産ベーシック」は、ビットコイン(BTC)・イーサリアム(ETH)・ビットコインキャッシュ(BCH)・ライトコイン(LTC)・リップル(XRP)など、20銘柄という幅広いラインナップに対応しています。年率は銘柄・貸出期間によって1〜10%の範囲で変わります。
貸出期間は1ヶ月または3ヶ月から選ぶ形式で、既存3社と比べると短期間で区切られているのが特徴です。中途解約も可能ですが、解約時には貸出数量の10%にあたる手数料がかかり、貸借料(利息)は受け取れません。ビットバンクの中途解約手数料(5%)よりも高めに設定されている点は覚えておきたいポイントです。
貸暗号資産プレミアムは「円転特約」付きの上級者向けサービス
GMOコインにはもうひとつ、「貸暗号資産プレミアム」というサービスもあります。こちらはビットコイン(BTC)・イーサリアム(ETH)・リップル(XRP)の3銘柄限定ですが、年率15%以上という高い利率が魅力です。
ただし、プレミアムには「円転特約」という特約が付いています。これは、あらかじめ決められた判定レート(価格の基準)に応じて、貸出期間が終わったときに、暗号資産のまま返ってくるか、日本円に交換されて返ってくるかが決まる仕組みです。つまり、預けた暗号資産の価格が大きく動くと、暗号資産ではなく日本円で受け取ることになる場合がある、ということです。これは通常のレンディングにはないリスクなので、仕組みをよく理解したうえで検討する必要があります。
また、プレミアムを利用するには、貸出数量に応じた証拠金をあらかじめ預ける必要があり、貸出期間中の中途解約も原則できません。年率の高さに惹かれて安易に手を出すのではなく、まずはベーシックで慣れてから検討するのがよさそうです。
どの取引所を選べばいい?
4社を比較してみると、それぞれに向いている人が見えてきます。
まず、「シンプルな仕組みで、期間をある程度自由に選びたい」という方には、14日から365日まで期間を選べるコインチェックが向いています。「途中で解約できる余地を残しておきたい」という方には、手数料はかかるものの解約が可能なビットバンクが選択肢になります。
「対応銘柄の多さを重視したい」「短い期間でこまめに運用したい」という方には、20銘柄に対応するGMOコインの貸暗号資産ベーシックが候補になります。一方、「円転特約」の仕組みをきちんと理解できる方であれば、貸暗号資産プレミアムの高い年率も魅力的に映るかもしれません。ただし、初めてレンディングを利用する方には、まずは仕組みがシンプルな3社(コインチェック・ビットバンク・ビットフライヤー)かGMOコインのベーシックから試してみることをおすすめします。
気になる方は、【GMOコイン】
の公式サイトから口座開設をチェックしてみてください。
いずれの取引所も、まずは無料で口座開設ができます。コインチェックとビットバンクの違いをより詳しく知りたい方は「コインチェックとビットバンクを徹底比較!初心者はどっちを選ぶべき?」を、ビットフライヤーとビットバンクの違いは「ビットフライヤーとビットバンク、暗号資産の口座開設はどっちがいい?初心者向けに違いを比較」をあわせてご覧ください。
また、GMOコインについては「増やす」方法としてステーキングも比較していますので、こちらもよろしければ参考にしてみてください。
仮想通貨のステーキングを4社比較!コインチェック・ビットバンク・ビットフライヤー・GMOコインの違いは?
まとめ
今回は、コインチェック・ビットバンク・ビットフライヤーの3社に加えて、GMOコインのレンディングを比較しました。
- コインチェック・ビットバンク・ビットフライヤーは、比較的シンプルな仕組みで年率1〜5%程度
- GMOコインの貸暗号資産ベーシックは20銘柄に対応し、年率は最大10%だが貸出期間は短め
- GMOコインの貸暗号資産プレミアムは年率15%以上だが、「円転特約」という独自のリスクがある上級者向けサービス
年率の高さだけで選ぶのではなく、貸出期間や中途解約の可否、対応銘柄、そしてGMOコインのプレミアムのような特殊な仕組みの有無まで確認したうえで、ご自身の投資スタイルに合った取引所・サービスを選んでみてください。
GMOコインが気になった方は、【GMOコイン】
から公式サイトをチェックしてみてください。