NISA口座の金融機関を変更する方法【新NISA対応】レオスからSBI証券に移した体験談と注意点

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「NISA口座を開いた金融機関を変えたい」「今の金融機関だと買いたい投資信託がない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

私は、レオス・キャピタルワークスの直販口座でつみたてNISAを4年間続けたあと、S&P500や全世界株式(オール・カントリー)を買うために、NISA口座をSBI証券へ移しました。

この記事では、そのときの体験をもとに、NISA口座の金融機関を変更する手順と注意点を、2024年から始まった新NISAのルールに合わせてまとめ直しました。

私がNISA口座の金融機関を変更した理由

私が投資信託を始めたきっかけは、レオス・キャピタルワークスの「ひふみ投信」を知ったことでした。右も左も分からないまま「とりあえずやってみよう!」と始め、つみたてNISAで4年間運用したところ、資産は当時128%になっていました。

ちょうどそのころ、米国株式の「S&P500」や全世界株式の「オール・カントリー」にも投資してみたいと思うようになりました。ところが、レオスの直販口座で買えるのはひふみシリーズだけです。NISA口座は1人1つの金融機関でしか持てないため、NISAでこれらを買うには、金融機関そのものを変えるしかありませんでした。

ひふみ投信そのものについては、ひふみ投信の評判は?メリット・デメリットと直販での始め方で、元保有者の目線でまとめています。

新NISAでも金融機関は変更できる

2024年から始まった新NISAでも、NISA口座を開く金融機関は変更できます。変更は1年に1回までで、「どの年から新しい金融機関で買うか」という年単位で手続きします。

変更できる回数1年に1回まで
手続きの受付期間変更したい年の前年10月1日〜その年の9月30日
変更できない条件その年に今の金融機関のNISA口座で1回でも買い付けをしている(売却だけなら問題なし)
今の金融機関で買った商品新しい金融機関へは移せない。今の金融機関でそのまま非課税で持ち続けられる
手続きにかかる期間全体で2〜3週間ほど(郵送や税務署の確認を含む)

NISA口座の金融機関を変更する手順

1.今の金融機関に「金融商品取引業者等変更届出書」を提出する

レオスキャピタルワークスの金融商品取引業者等変更届出書
レオスキャピタルワークスの「金融商品取引業者等変更届出書」

まず、今NISA口座を開いている金融機関から「金融商品取引業者等変更届出書」を取り寄せ、必要事項を記入して返送します。

実際にやってみて驚いたのは、その請求方法です。私のときはレオスのWebサイトからダウンロードできるわけではなく、電話で請求するというアナログな方法でした。請求方法は金融機関によって違い、Webで手続きできるところもあるので、今の金融機関のサイトやコールセンターで確認してみてください。

2.届いた「勘定廃止通知書」を新しい金融機関に提出する

変更届出書を返送すると、今の金融機関から「勘定廃止通知書」という書類が届きます。これは「この年から、今の金融機関ではNISAの買い付けをしません」ということを証明する書類です。

新しい金融機関でNISA口座を申し込むときに、この勘定廃止通知書と、本人確認書類・マイナンバー確認書類を一緒に提出します。その後、新しい金融機関が税務署に申請し、確認が取れればNISA口座が開設されます。

手順はこの2ステップだけで、決して難しくはありません。

金融機関を変更するときの注意点

①その年に1円でも買い付けると、その年は変更できない

いちばん気をつけたいのがこれです。その年に今の金融機関のNISA口座で1回でも買い付けをすると、その年は金融機関を変更できません。たとえば2027年から新しい金融機関で買いたい場合は、2027年1月以降、今の金融機関で積立の買い付けが行われないよう、積立設定を止めておく必要があります。

私のときは、レオスに変更届出書を提出したことで、翌年以降の引き落としが止まるようレオス側で対応してもらえました。ただ、対応は金融機関によって違うので、自分で積立設定を確認しておくと安心です。

②手続きの期限は「変更したい年の9月30日」まで

手続きの受付期間は、変更したい年の前年10月1日から、その年の9月30日までです。年明けから新しい金融機関で積み立てたい場合は、前年の10月から12月ごろに手続きを始めるとスムーズです。金融機関によっては独自の締め切りを設けていることもあるので、早めに確認しておきましょう。

たとえば、2027年から新しい金融機関でNISAを使いたい場合のスケジュールは次のとおりです。2027年分の手続きは、2026年10月1日から受け付けが始まっています。

  • 2026年10月〜12月:今の金融機関に変更を申し込み、届いた勘定廃止通知書を新しい金融機関に提出する
  • 2027年1月以降:今の金融機関のNISA口座では買い付けをしない(積立設定を止めておく)
  • 2027年9月30日:2027年分の変更手続きの締め切り

なお、2026年分からの変更は2026年9月30日で締め切られるため、これから手続きする場合は基本的に2027年分からの変更になります。

③今の金融機関で買った商品は移せない

金融機関を変更しても、今の金融機関のNISA口座で買った投資信託や株式を、新しい金融機関へ移すことはできません。新しい金融機関のNISA口座では、ゼロから買い付けを始めることになります。

金融機関を変更したあと、前の口座のお金はどうなる?

シンプルですが、私が一番気になったのがこの点でした。結論から言うと、前の金融機関のNISA口座はそのまま残り、非課税のまま運用を続けられます。慌てて売る必要はありません。変わるのは「新しく買い付けができなくなる」ことだけです。

新NISA(2024年以降)で買った分

新NISAは非課税で持てる期間に期限がないので、前の金融機関で買った分も、売るまでずっと非課税で持ち続けられます。前の金融機関で買った分も、あわせて1人1,800万円の生涯投資枠の中で管理されます。

旧つみたてNISA(2023年まで)で買った分

私のように2023年までのつみたてNISAで買った分は、新NISAとは別の口座として管理されていて、新NISAの1,800万円の枠には含まれません。非課税で持てる期間は、買い付けた年から最長20年です(2023年に買った分なら2042年まで)。期間が終わると、売っていない分は課税口座(特定口座など)に移されます。

旧つみたてNISAの資産を新NISAへ移すこと(ロールオーバー)はできませんが、いつでも売却はできます。売却するか、期限まで持ち続けるかは、自分の資産計画に合わせて決めればOKです。

変更先の金融機関はどう選ぶ?

一度変えると、その年はもう変更できません。変更先は、次のような点を見て選ぶのがおすすめです。

  • 買いたい投資信託(S&P500・オール・カントリーなど)や株式を扱っているか
  • 毎月いくらから積み立てられるか、クレジットカード積立ができるか
  • ポイントが貯まる・使えるなど、自分がよく使うサービスとの相性

私はSBI証券を選びましたが、ほかにも品ぞろえの多いネット証券はあります。たとえば老舗ネット証券の松井証券については、松井証券でNISA口座を開設する方法とメリットで詳しく解説しています。

松井証券に変更する場合の流れ

変更先に松井証券を選ぶ場合の流れも、松井証券の公式サイトで確認しておきました。基本は先ほどの2ステップと同じで、松井証券側の申し込みはWebのお客様サイトから行います。

  1. 今の金融機関に金融機関変更を申し込み、「勘定廃止通知書」を受け取る
  2. 松井証券の総合口座を開設する(すでに口座がある方はログインするだけでOK)
  3. お客様サイトの「口座管理」→「各種口座開設状況」からNISA口座の「開設する」を選び、口座開設状況で「金融機関変更」にチェックを入れて申し込む
  4. 後日届く「非課税口座開設届出書」に署名し、勘定廃止通知書・本人確認書類(コピー可)・マイナンバー確認書類と一緒に返送する(マイナンバーを登録済みなら再提出は不要)
  5. 松井証券が税務署に申請し、確認が終わるとお客様サイトで開設完了が案内される

公式サイトでは、その年にすでに今の金融機関で取引している場合は翌年分からの変更になり、手続きは毎年10月以降に受け付けると案内されています。また、2014〜2017年に発行された勘定廃止通知書は使えないので注意してください。税務署の確認には時間がかかることもあるため、余裕をもって申し込みましょう。

▼松井証券の口座開設はこちら

松井証券

まとめ

  • 新NISAでも、NISA口座の金融機関は1年に1回まで変更できる
  • 手順は「今の金融機関に変更届出書を提出」→「届いた勘定廃止通知書を新しい金融機関に提出」の2ステップ
  • その年に今の金融機関で1回でも買い付けると、その年は変更できない
  • 前の金融機関で買った商品は移せないが、そのまま非課税で持ち続けられる

手続き自体は決して難しくありません。「今の金融機関では買いたい商品がない」と感じている方は、ぜひ試してみてください。

※本記事は2026年9月末時点の制度をもとに作成しています。手続きの方法や締め切りは金融機関によって異なるため、今の金融機関と変更先の金融機関で最新情報をご確認ください。

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